トーマス・ヘルヴェグ

トーマス・ヘルヴェグ（Thomas Helveg, 1971年6月24日 -）は、デンマーク出身の元サッカー選手。ポジションはDF、MF。トーマス・ヘルベグと表記されることも多い。

クラブ経歴

オーデンセの出身で、オーデンセBKで選手キャリアをスタートさせると、チームの中心選手となった。

1993-94シーズン、セリエAのウディネーゼへ移籍。1993年11月28日のアタランタBC戦でデビューを飾り、そのシーズンにクラブは2部へ降格するが22試合出場2得点を記録した。その後、アルベルト・ザッケローニ監督の下でウイングバックのポジションでレギュラー起用されると、5シーズンに渡って同クラブに在籍し活躍。1996-97シーズンにはリーグ戦5位となり、クラブ史上初のUEFAカップ出場に貢献、翌1997-98シーズンはリーグ戦3位の成績を残した。また、得意のクロスでオリバー・ビアホフの得点を多くお膳立てし、ビアホフの得点王獲得を助けた。

1998年にザッケローニがACミランの監督就任にあたって獲得を希望し、ミランへ移籍。移籍金の600万ポンドは当時のデンマーク人選手として最高額であった。移籍初年度の1998-99シーズンにセリエA制覇に貢献するなど、選手経歴において最大の成功を収めレギュラーとして重要な役割を果たした。しかしザッケローニの退任以降は、若手の台頭もあって、徐々に出場機会を失う様になった。チームに貢献しながらも、シルヴィオ・ベルルスコーニからは、耳の聞こえないライオンと言われるなど、ベルルスコーニとの関係性は良好ではなかった。

その後はライバルのインテル・ミラノ、イングランドのノリッジ・シティFC、ドイツのボルシア・メンヒェングラッドバッハと渡り歩き、2007年からは古巣のオーデンセBKへ復帰した。

代表経歴

デンマークU-23代表として1992年のバルセロナオリンピックに参加し、3試合に出場した。

1994年4月に20歳でデンマーク代表デビュー以来、同国の中心選手として活躍した。彼は3人の異なる代表監督の下で2度のFIFAワールドカップ（1998 FIFAワールドカップ・フランス大会、2002 FIFAワールドカップ・日韓大会）、3度のUEFA欧州選手権 (1996, 2000, 2004) に出場。1998年のワールドカップでは決勝トーナメント1回戦のナイジェリア戦で、代表での最後の得点となったゴールを挙げた。2007年10月17日のラトビア戦まで国際Aマッチ108試合出場2得点を記録した。

2007年2月28日にデンマーク代表からの引退を発表した。