貞真親王(さだざねしんのう)は、平安時代前期から中期にかけての皇族。清和天皇の第九皇子。官位は三品・常陸太守。

経歴

貞観18年(876年)に生まれると、同年11月に同じ歳の貞頼とともに親王となった。

詩文に優れ、醍醐朝の延喜4年(904年)清涼殿で開催された花宴に招かれている。のち、兵部卿・常陸太守・大宰帥を歴任し、位階は三品に至る。承平2年(932年)9月20日薨去。享年57。最終官位は三品常陸太守。

官歴

  • 貞観18年(876年) 11月25日:為親王
  • 時期不詳:三品。兵部卿
  • 延喜13年(913年) 正月14日:見常陸太守
  • 延長8年(930年) 12月21日:見大宰帥
  • 承平2年(932年) 9月20日:薨去(三品常陸太守)

系譜

『尊卑分脈』による。

  • 父:清和天皇
  • 母:藤原諸藤の娘
  • 生母不詳の子女
    • 男子:源蕃基
    • 男子:源蕃平
    • 男子:源蕃固
    • 男子:源元亮

脚注

参考文献

  • 『日本人名大辞典』講談社、2001年
  • 『尊卑分脈 第三篇』吉川弘文館、1987年
  • 武田祐吉、佐藤謙三訳『読み下し 日本三代実録 上巻』戎光祥出版、2009年

「清和天皇」は何した人?源氏とのつながりや桓武天皇との関係も

親王殿下 ToMuCo Tokyo Museum Collection

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貞元親王館 法木堀ノ内 余湖

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