祁連山脈(きれん/チーリェン-さんみゃく, Qilian Mountains)は中国の主な山脈の一つ。青蔵高原(チベット高原)の北縁、甘粛と青海に跨り、西はアルチン山脈に接し、東は蘭州の興隆山に至り、南はチャイダム盆地と青海湖に相連なる。山脈は西北から東南へ走り、数条の平行する山脈よりなり、平均海抜4000m以上、長さ2000km、幅200~500km。平原河谷が山地面積の三分の一以上を占める。主峰は祁連山。山脈の北側は河西回廊である。

祁連山脈の特徴的な生態系は、世界自然保護基金(WWF)に「祁連山脈の針葉樹林(Qilian Mountains coniferous forests ; PA0517) 」として登録されている。

名前の由来

「祁連山」の名の由来は古代の匈奴まで遡る。匈奴語で「祁連」は即ち「天」の意であり、祁連山は「天山」と名付けられたのである。河西回廊の南にあったためかつては南山と称されていた。

唐代の詩人李白の「關山月」における「天山」は祁連山を指す。

含まれる山々

広義の祁連山脈は、甘粛省西部と青海省東北部の境界にある山々の総称である。

気候

一部には氷河も発達させた、氷冠を戴いた6,500m級の高峰が連なり、「河西回廊」のオアシス都市群、武威(涼州)・張掖(甘州)・酒泉(粛州)・敦煌(瓜州)を潤す内陸河川の水源となっており、黒河などの源流にあたる。

山脈にある氷河は融解が進み衰退傾向にあり、後退のペースは1956年 - 1990年に比べ、1990年 - 2001年には50%速くなっている。ある氷河の終端部近くから始まる流れの水量は、60年前に比べて約2倍になっている。

脚注

外部リンク


为什么说,祁连山是甘肃的命脉?_凤凰网

雪の祁連山脈人民網日本語版人民日報

美丽的祁连山

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